高学年の読み聞かせガイド

小学校高学年の読み聞かせにおすすめの絵本情報サイト

高学年の読み聞かせってどんな感じ?

絵本の読み聞かせボランティアをしていると話すと、「え?小学生に絵本を読むの?」と聞かれることがよくあります。絵本というと、幼児〜小学校の1、2年生くらいまでという感覚の人が多いのかもしれません。

わたしの子供が通っている小学校では、週に1回〜数回、読み聞かせの時間が設けられていて、担任の先生や保護者のボランティアがクラス単位で絵本を読み聞かせています。低学年だけでなく、最高学年である6年生まで、すべてのクラスで行われている取り組みです。

低学年と高学年の違い

低学年の子供たちは、まだ体も小さくかわいらしい感じで、わいわいきゃっきゃと読み聞かせを楽しんでくれます。ですが、成長とともにだんだんと反応が薄くなっていき、高学年になると終始シーンとして反応がいまいちわからないということが多くなります。(もちろんそうでないクラスもあります)

じゃあ、「高学年の子供たちは絵本の読み聞かせをつまらなく思っているのか?」というと、そういうわけじゃないんです。ただ素直に気持ちをあらわすのが恥ずかしかったり、照れくさかったりするだけで、実は楽しみにしている子がたくさんいるんですよ。

読み手としては、反応がかえってくるほうが読みやすいという思いがあります。でもね、思うような反応がかえってこなくても大丈夫!全員とまではいいませんが、必ずそのなかの数人には思いが届いているものです。

読書量の差が大きくなる

高学年の読み聞かせには、高学年にふさわしい難しい内容の絵本を選ばなければならないと思っている方も多いようです。でもそんなことはありません!むしろ少しやさしい内容のほうが向いているとわたしは思っています。

低学年までは学校でも家庭でも絵本を読んだり、読んでもらったりという機会があると思うのですが、だんだんと年齢にみあった本を読むようにうながされるようになり、読む子と読まない子の差が大きくなっていきます。「絵本なら読もうと思えたけれど、字の多い本はちょっと…」という子は意外と多いのです。

普段から本をよく読む子と、読まない子では読書量の差はもちろん、語彙力にも大きく差が出てきます。もちろん語彙力は豊かなほうがいいですが、読み聞かせは勉強ではありません。あくまでも本をとおして子供たちとコミュニケーションをとる時間だと、わたしは考えています。ですから、みんなが安心して楽しめるような、やさしい内容のものを選ぶのがいいと思うのです。

貴重な読み聞かせの時間を大切に

中学高校と成長していけばいくほど、誰かに本を読んでもらう機会はなくなっていきます。そう考えると、高学年の読み聞かせは、子供時代に本を読んでもらえる最後の貴重な時間になるかもしれません。

小言でもなく、指示でもなく、美しくやさしい言葉でつづられた絵本を読んでもらえる時間というのは、子供たちが安心して大人の話を聞くことができる時間です。

楽しんでいないようにみえたとしても、思ったような反応がかえってこなくても、子供たちの心には本を読んでもらった記憶がちゃんと残っていく。高学年の読み聞かせをするときには、いつもそう思いながら子供たちと向き合っています。